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ピアノトリオでハンブルクデビュー

怒涛のごとく駆け抜けた10月。22日にはハンブルク交響楽団メンバーとのピアノトリオの演奏会が、同交響楽団のホームであるライスハレの小ホールでありました。

 

作曲家ブラームスの出身地であるハンブルクの、その名も「ブラームス広場」という名の住所に建つ名ホール・ライスハレ。12年前にヨーロッパ一人旅をした際に立ち寄ってブラームスに思いを馳せながら写真におさめたこのホールで、自分が演奏する日が来るとは…!!

 

ひょんなきっかけで持ち上がったこのピアノトリオのプロジェクト。東京芸大およびロストック音大時代のお友達で、現在ハンブルク交響楽団第二ヴァイオリン首席奏者をつとめる小池智子さんと、同楽団チェリストのマリウシュ・ワイソッキーさんとご一緒することになりました。

 

演奏会当日は、640席のホールがなんと完売!多くのドイツ人にとって安息日である日曜日の、しかも午前11時の開演にも関わらずの大盛況ぶりに驚かされました。さらには客席中央の一番高額な座席から埋まっていったと聞き、二重の驚きでした。ピアノトリオの王道をいくプログラミング(モーツァルト KV564、ベートーヴェン「幽霊」、ブラームス 第1番)が良かったのかもしれませんが、何よりハンブルク交響楽団のファンがたくさんいるという証だと思います。

 

 

ちなみにこのコンサートにはフランス語で”Ménage à trois”というタイトルが付けられていました。「なんかオシャレな感じの題がついてるな〜」程度に考えていたフランス語はサッパリな私たち。演奏会前日になってそれが実は「三角関係」という意味だと知らされ、3人でけっこうな衝撃を受けていました。どうやらチェロのマリウシュが男性、智子さんと私が女性ということでマネージャーさんが付けられたようです。やりますね(笑)。このタイトルに何か期待しちゃった人もいたりするのでしょうか。。

 

兎にも角にも、3人で練り上げた重量級のプログラムは、最後まで集中力が途切れることなく演奏することができ、文字通りあっという間に終わってしまいました。
音楽も人柄もとっても魅力的な二人の素晴らしいアーティストと共演でき、本当に楽しかった!かけがえのない時間を一緒に過ごせたことに感謝しています。

 

 

来年のハンブルク交響楽団室内楽コンサート

同コンサートシリーズには、来年6月17日にも登場いたします。こんどはストラヴィンスキーの「兵士の物語」、ラヴェルのヴァイオリンソナタ、コープランド、サン・サーンス等々、いろんな編成でピアノも大活躍させていただく予定です。詳細はこちら。ぜひチェックしてみてください。

 

萬谷衣里

 


Piano Trio with members of the Symphoniker Hamburg

Our chamber music concert at the Laeiszhalle in Hamburg was sold out and it was a great success. We had a very fantastic experience. To Satoko, Mariusz and all audience, thank you so much! Vielen Dank!!

Next concert: June 17th 2018

In the next chamber music concert, I will play the “L'Histoire du soldat (The Soldier’s Tale)” of Stravinsky and more. Please check the website of the Symphoniker Hamburg.

 

Eri