上の画像は、数年前にウィーン楽友協会(ムジークフェライン)のロビーで撮った写真です。タブレット端末で撮った上、暗かったので画質も粗いですが、どことなく絵画的というか、好きな画家の作風に似た風景が撮れたので気に入っているものです。
さて、その画家とは誰でしょうか?ヒントはアメリカ人です。
答え: エドワード・ホッパー Edward Hopper
アメリカの近代絵画を代表する画家のひとりで、夜のダイナーを描いた作品「ナイトホークス」が有名です。
ホッパーが描く町や人々の姿は、ちょっと他とは違う視点から切り取られていて、それは一見アンバランスな構図に見えたりもするのですが、独特の雰囲気があり、見るものに想像力を働かせます。
彼の作品には写真的なところがあるなあと常々感じていて、私はとても好きなのです。上の私が撮った写真は彼が描きそうなシチュエーションだと思うのですが、いかがでしょうか?
いま、ベルリン近郊の町ポツダムにあるバルベリーニ美術館では「ホッパーからロスコまで」というタイトルの展覧会が開催中です。2人の画家以外にもアメリカ絵画が歩んできた道を示すように、様々な作品が展示されています。念願のホッパー作品を2点、会場で初めて実際に目にしましたが、オリジナルが観られる喜びはひとしおでした。
バルベリーニ美術館はオンラインで観覧日と入場時間指定のチケットが買えます。週末はかなり混雑しているので、入場制限があったりもするようです。私はオンラインで事前に購入、自分で印刷したチケットを持って行ったのでスムーズではありましたが、美術館の売り場で買える普通のチケットのほうがホッパーの絵入りで、並んででもそちらのほうが良かったなと、ちょっと残念に思いました。
上の画像は、かろうじてゲットした展覧会のパンフレットです。
萬谷衣里