ベルリンで毎年6月に行われるアートフェスティバル「48 Stunden Neukölln(48時間ノイケルン)」。
アーティスト・松石美奈子さんとのコラボレーションは、このカルチャールーム"Mainzer7"で毎年恒例となりつつあります。
私たちの今回のテーマは "ZEIGEN" (示す、表す、披露するの意)。
下の写真は私が即席で作ったポスターで、美奈子さんによるドイツ語のテキストをメインにしたのですが、「本当のこと」と「間違ったこと」との関係性がちょっとひねって表現されていて面白いです。
今年は美奈子さんの詩の朗読(ドイツ語訳の朗読と司会は昨年に引き続きクリストフが担当)と私のピアノ演奏のパフォーマンス、
さらに同会場の別室にて美奈子さんの絵画と私の写真を展示することになりました。
美奈子さんの新しい詩にちなみ、各タイトルが一つずつ書かれた色紙をゲストの皆さんに受け取っていただき、配られたそれぞれの色紙と同じ色の紙に書かれた詩を朗読していくという、ちょっとした演出もありました。
私はJ.S.バッハの組曲とメンデルスゾーンの無言歌集から数曲を演奏。
美奈子さんと詩に合う曲を打ち合わせるときはいつもすっと決まるのですが、今回も選曲が詩にとても合っていた、と多くの方に言っていただけて良かったです。
ピアニストの友人からも「朗読を聞いていたら(知っているはずなのに)今流れてるのはバッハ?メンデルスゾーンだっけ?と考えてしまった」と言われたので、言葉といい具合に溶けていったのかなと思います。
そして人生初の写真展(!)を行いました。
美奈子さんがパステルで描いたカラフルな絵と対照的に、その向かい合わせに展示した私の写真はモノクロです。
ずっと写真を撮ってきてはいますが、印刷したものを人前に出して(小規模とはいえ)展覧会をするのは本当に初めて。
コンサートであまり余裕がなく、直前まで「できるのか?」と自問自答でしたが、やっぱりやろう!とテーマにちなんだ写真を選んでラボに出し、見よう見まねで大急ぎで準備しました。
Pictures by Minako Matsuishi / After party
パフォーマンスの後はこの展示室でパーティを行い、ゲストの方々や通りすがりの方などにも作品を観ていただくことができました。アーティスト友達も来てくれていたので、ちょっとドキドキしながらも不思議で新鮮な感覚でした。
「展示しよう!」と誘ってくれ、やる気にさせてくれた美奈子さん、手伝ってくださった管理人さんに感謝です。
新しいことにチャレンジするのって、ワクワクしますね。
この気持ちを大事にしていきたいです。
お越しくださった皆様、ありがとうございました!
萬谷衣里