今日(2011年5月16日)、笙の演奏家、作曲家の真鍋尚之さんよ
るワークショップとコンサートが、ロストック音大で開かれました。真鍋さんは文化庁の文化交流使としてドイツに派遣され、一年間、ベルリンを拠点に活動をされるそうです。(2日前にベルリン入りされたとのこと)その活動の最初の地点がロストック!ということで、私はこんな機会を逃してはならぬと、今日はワークショップとコンサート、両方に参加してきました。真鍋さんのブログに文化交流使になられた経緯、演奏会当日の様子などが写真と共に詳しく紹介されています。
ワークショップはドイツ語で行われ、笙の仕組みや基本のリズムを教えていただいたりしました。ホールにはじめて笙の音が鳴り響いたときには、身震いがしたものです。コンサートはとにかく、圧巻でした。特に真鍋さんご自身の作曲による、「呼吸」、「呼吸Ⅱ」の演奏には度胆を抜かれました。本来雅楽のための楽器である笙が、ここまで幅広い演奏を可能にするなど、「越天楽」を聞いたことくらいしかない者(ワタシ)にとっては、サプライズ以外の何物でもありません。おそらく生まれて初めて笙の音を聴いたドイツ人たちにとっては、もっと衝撃だったでしょう。
もともと笙の響きにはかすかな憧れがあった私ですが、今日を境に、さらに興味が出てきました。日本と違って空気が乾燥しているドイツでは、日本古来の楽器の鳴りも違うのでしょうか。今度は日本での演奏会を聴きにいきたいです。
真鍋さんのこれから1年間のドイツでの活動にエールを送ります。
真鍋さんの演奏動画はこちら。